海外との働き方の違いを知り、私たちにも役立てれる事とは

建設情報サイトDo it!では、建設業に関わる人たちに役立つ情報、これから建設業に関わっていく方やご興味のある方に向けた記事などを発信しています。 今回は ”海外との働き方の違いについて です

表裏一体のこの世の中ではメリットがあればデメリットもあります。働き方に関しても言える事です。

違いを知った上で、活用できるような考え方はあるのか。

日本人が働きすぎだという理由

出典:Expedia 有給休暇国際比較調査2018             

世界的に見ると日本人は有給休暇を取得しない傾向がある。

割合でいうと圧倒的に日本の取得率が低い

各国の”休み不足と感じているか”という調査については、インド、韓国、香港の割合が高く日本は低い

休みをあまり取らない上に、休みに不足を感じているかといえば、そうでもない。という結果だ

普段は気にすることは無いのかもしれないが、世界的に比べてみると謙虚な日本人特有の価値観があるのではないかと思ってしまう。

休みを取りたいと言いにくい雰囲気があったり、

先輩や上司が働いている時に休みたいとは言えない。

休みを取ると見られ方や対応が変わってくる、

やる気がないんじゃないかと思われる。

といったように休暇を取る事に対して罪悪感がある人が圧倒的に多い傾向がある。

1日の労働時間については国際的に大きな差は無い。

なのに日本人が働きすぎと言われる所以は休暇をあまり取らず、残業ばかりしているから、年間ではかなりの差にはなるだろう。

海外では残業があまりありません、それは海外と日本の残業についての考え方の違いでもあります。

日本では残業は美徳というかのように長く仕事をしている事がえらい。あいつは頑張っていると評価されたりする基準のようになっているが

海外では残業している事自体が、仕事が出来ないのをアピールしているようなものと捉えられる。また家庭を大事に出来ない人が、会社や仕事も大事に出来ないだろうということで残業については悪だという考えから、残業が少ない。

有給休暇取得義務化はご存知でしょうか?

2019年4月から「働き方改革」の関連法で「年5日の年次有給休暇確実な取得」が義務付けられます。

” 就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境をつくることが必要です。 働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択でき る社会を実現することで、成長と分配の好循環を構築し、働く人 一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指 します。 ”

労働基準法第39条1項

使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。

要は、6ヶ月間継続で勤務し、労働日の80パーセント以上働いている従業員に対しては、10日分の休暇を与えてくださいという事である。

このように有給休暇は法律で決まっており、取得すべき権利です。

法律なので最低限のレベルでしか決まりはありませんが、各々の会社での雇用基準があるはずです。

みなさまの健康と働きやすさを考えた有給休暇の制度ですが、日本ではあまり取得数が多くありません、グローバル化も進み、

働き方やワークライフバランスを変えていこうと新たに施行されたのが、年次有給休暇取得の義務です。

これは義務であり、違反した場合には罰則も与えられますので、ご注意してください。

海外のワーキングカルチャーについて

スペインではお昼休みが3~4時間ある「シエスタ」という働き方があり古くからある古典的な働き方のスタイルだそうです。でも現代のスペインではシエスタ脱却にむけているそうです。

北米では朝早くから働き始め、休憩もそこそこに、詰込んで仕事をする。そして午後3時ごろには帰宅ラッシュの時間となる。午後5時にはみんな家に揃って夕食を取るのが普通であったり。

イギリスでは、「フレキシブル・ワーク」が整備されている。

フレキシブル」とは「柔軟な」という意味で

労働者がより自由で快適に働くための法整備を整え、まさに言葉通り柔軟に働ける労働環境を作って行こうという取り組みである。

働き方については課題だらけですが意識で変えられるところも

今回は私たちが働いている環境とは別に世界ではこんな働き方をしている人たちもいると言う事を知ってもらいました。

日本人はやはり真面目で堅苦しく仕事をしているように感じます。

それは海外に行った事があれば分かるでしょうが、

生活の中で仕事に対しての重要度はあまり高くないように感じますよね。

警察官の格好でお昼には家族とカフェでランチ〜なんて光景を見るとどう思うでしょうか。

ほっこりしないですか?勤務中は仕事をバリバリ、お昼休憩の時間は少しでも家族と会う

わたしはすごく素敵な事だと思いました。

日本の警察官が同じ事をしていたらどうでしょう。すぐにSNSで話題になるでしょうか。

いわゆる” たたかれる ”状態になるでしょう。

その考えを私たち一人一人が変えていけたら、日本人もフレキシブルに仕事というものに向き合えるのではないでしょうか。

馬車馬のように働き続けて、人生の時間を無駄にした。もう少し家族との時間を大切にすればよかった。あんなにがむしゃらに働かなくてもよかった。と

後悔しない人生にするためにも

もちろん仕事が好きで生きがいで、仕事が生活の中心で幸せな人もいるでしょう。それはそれで素敵なことです。

いろんな価値観の中で共存して、それをわかり合って生きていけばもっと我々の幸福度は上がっていくのではないでしょうか。